2025.5.1
神経であったり、骨であったりといろんなテーマを話しておりますが、今回は「呼吸についての深掘り」をしていきたいなと思います!
僕たちの身体は、筋肉や骨だけで動いているわけではありません。
それらをコントロールしている“司令塔”である脳、特に**脳幹(中脳・橋・延髄)**の働きは、運動において非常に重要な役割を担っています。
中でも「延髄」は、呼吸・心拍・血圧などの生命維持機能の中心。
「橋」は睡眠と呼吸の調整に関与し、「中脳」は姿勢制御や視覚の処理にも関わっています。
ここで注目したいのが、「酸素供給量」がこれらの機能にどれほど影響を与えるかという点です。
脳は身体のわずか2%の重さしかありませんが、**消費する酸素量は全体の20%**にもなります。
つまり酸素が不足すれば、脳幹をはじめとする重要な神経中枢の働きは鈍くなり、結果として動きのキレや判断力、姿勢制御にまで影響が出るということです。
「脳幹にしっかり酸素を届ける」という視点で見れば、**有酸素運動や高強度インターバルトレーニング(HIIT)**はとても理にかなっています。
たとえば、有酸素運動は呼吸の質とリズムを整え、持続的な酸素供給能力を高める効果があります。
一方で高強度トレーニングは、急激な酸素消費に耐える力をつけ、脳の血流を強化する効果が期待できます。
また、高地トレーニングのような「酸素が薄い環境」でのトレーニングも、脳幹の適応力を高めるアプローチとして注目されています。
いやぁ…そんな簡単に高地にいってトレーニングなんてできないよ。。。。
と思われたそこのあなた!実は「擬似高地トレーニング」というものが存在します!
内容はめちゃくちゃシンプルで簡単です!
トレーニングやランニングをした後の呼吸をなるべく鼻から行い「ゆっくりと深く」呼吸の回数を少なくしてあげるだけで高地トレーニングとほぼ同じ効果を得れます!
ぜひお試しください!
シオンジムでは、筋トレだけでなく「脳・神経系の活性化」まで意識したトレーニングを提案しています。
それは、身体を動かす「仕組み」ごと整えることで、より自然に、より効率よく動ける状態を目指しているからです。
ただ筋肉を動かすのではなく、“脳が気持ちよく指令を出せる身体”をつくるという感覚。
これを大切に、今日もトレーニングしていきましょう!